キンドルでアマゾンのキンドル・ストアにアクセスすると、潤沢とまではいわないが、まずまず多様な「本」が売られている。しかも、そのほとんどが、最初の数十ページほどをサンプルとして無償ダウンロードできる。だからキンドルを使いはじめた人は、いきなり「電子書籍」を買ったりせず、とりあえず目にとまった本のサンプルを、片っ端からダウンロードするだろう。その結果、キンドルに蓄積されるのは、多種多様な、そのときに自分が関心をもった本の「書き出し部分」である。
書誌情報と「書き出し部分」だけさえあれば、本文をじっくり読むのは本当に必要なときでいい。不要不急な本を衝動買いしてしまったり、読むかどうかわからないのに、見栄で本を買ってしまうといった、本に対する余計な消費行動が抑制される。使いはじめるまでは思いもしなかったが、キンドルにはそんな効用があったのだ。
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