『君たちはどう生きるか』宮崎駿さん
アニメーション映画ってね、現実主義のかたまりにならないと創(つく)れないんですよ。夢なんて見ていられない。
たとえばアニメーターは、いや応なく自分の記憶を引っ張り出してきて絵を描く。机を持ち上げる描写ひとつでも「この机ならこれくらいの重さだ」と、必ず覚えがあるものを描く。記憶の総量の中に埋もれていた配線にパッと電気が通る、そんな感じです。